2024.01.31
お知らせ
論文掲載のお知らせ:PPRタンパク質によりヒト細胞内のmRNAの翻訳活性を高めることに成功しました
当社は、九州大学農学研究院・中村崇裕教授との共同研究を通じ、ヒト細胞内でmRNAからのタンパク質翻訳量を選択的に増大させるPPR技術を開発しました。この先進的な技術により、がん細胞の増殖に直接的に関与するタンパク質を標的とし、その発現量を増やすことで、がん細胞の成長を効果的に抑制することが可能となり、技術の有効性が確認されました。この革新的な研究成果は、2024年1月2日に学術雑誌『Scientific Reports』にて発表されました。
今回の結果から、標的配列に応じてPPRタンパク質をデザインすることにより、さまざまなmRNAを対象に翻訳活性化を実現できることが示唆されており、従来の技術では治療が難しかったさまざまな遺伝子疾患の治療法開発への貢献が期待されます。今後、この技術を活用し、新たな医薬品の創出に向けて研究開発活動に邁進いたします。
論文情報
Ping, N., Hara-Kuge, S., Yagi, Y. et al. Translational enhancement of target endogenous mRNA in mammalian cells using programmable RNA-binding pentatricopeptide repeat proteins. Sci Rep 14, 251 (2024).
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